THE POST CARD
THE POST CARDは、紙の縁に金色の箔を施したポストカードです。
この技法は、17世紀に西洋で考案され、日本では金付けと呼ばれています。 貴重な書物であった聖書の小口や天地を、汚れや紫外線による退色から守るために使われていました。当時は、純金を0.5μm(1μm=1000分の1mm)以下まで薄く延ばした金箔を使用し、全工程を手作業で行っていたため、手間のかかる技法だったそうです。
現在のように機械で生産されるようになったのは、1950年代。箔の研究が進み、転写箔という素材が発明されたことがきっかけでした。 転写箔は、5種類のフィルムが層になっているシートです。それぞれの層は、表地・離型・色味・質感・接着の役割を持っています。100℃以上の熱をかけて圧着させると、対象へ貼付され、金箔のような色と光沢感を再現できるという画期的な素材です。 金付けは、紙の品質が向上したために、保存機能としての需要は少なくなりましたが、より効率良く生産できるようになったことで、今なお紙の装飾として使われています。
紙は、株式会社竹尾のヴァンヌーボという銘柄を採用。フランス語で「新しい風」を意味する名の通り、軽さが特徴です。原料のパルプをすり潰し、繊維を毛羽立たせて結合させる工程の回数を減らすことで、繊維の間に隙間を残した嵩が高い紙に仕上げています。
製造は、紙加工のプロフェッショナルである株式会社美箔ワタナベ。9種類のメッセージを箔押しで印刷し、裏面はメッセージカードとしてもご使用いただけます。
素材 |
紙(ヴァンヌーボ) |
仕様 |
文字部分:箔押し/縁部分:金付け |
お知らせ |
●郵便物としてご使用になる際は、82円切手をお貼りください。 |